母の日やクリスマス、バレンタインデー、ホワイトデーと売上増加が見込める季節のイベントは、ソーシャルメディアのキャンペーンも活発になります。

モバイル機器の普及でユーザーはスマホやタブレットで手軽にショッピングができるようになりました。ソーシャルメディアで製品のキャンペーンを行って、直接購入を促すことも一般的です。

数年前まで友人や好きな芸能人とつながることを目的に使われていたソーシャルメディアのフィードでは、企業の広告やキャンペーンを見る機会が多くなりました。

イベントキャンペーン

プライベートで使用している消費者が多いこともあり、広告色の強いコンテンツや宣伝ばかり配信するアカウントは敬遠されがちです。

ソーシャルメディアマーケティングはユーザーの生活習慣に馴染み、面白いと感じさせるユニークなアプローチが求められています。

そこでおすすめしたいのがインフルエンサーを起用したマーケティングです。インフルエンサーが投稿したコンテンツなら、ユーザーは通常のフィードを見ている感覚で広告を目にします。

またインフルエンサー自身のライフスタイルに取り入れた宣伝方法なので、製品を使うイメージがしやすい自然なプロモーションにつながるという点もポイントです。

インフルエンサーが季節のイベントと相性が良い理由

インフルエンサーイベント

母の日やクリスマス、バレンタインデーにホワイトデー。消費者の購入決定を促すイベントシーズンは、ソーシャルメディアで製品キャンペーンを目にする機会が多くなります。

広告を出すことも1つの手ですが、多くのマーケッターを悩ませているのが「アドブロック」の存在。アドブロックとはウェブブラウザ向けのアドオンで、ウェブサイトの広告を消すシステム。

最近では間違ってクリックししまう過剰にサイト閲覧の邪魔になる広告が多いことから、アドブロックを使用するユーザーが増加しました。しかし、通常のコンテンツを投稿する一環でプロモーション用のコンテンツを投稿するインフルエンサーならアドブロックの影響を受けません。

売上の増加を狙いたい時期に宣伝内容を消費者に見てもらえないということが一番致命的です。インフルエンサーはこういったシステムの影響を受けない企業にとって頼れる存在なのです。

今回は海外の事例から季節のイベントに合わせたインフルエンサー・マーケティングを紹介するので、今後運用するキャンペーンの参考にしてください。

【事例1】InstagramとFacebookで行ったArmani Beautyのクリスマス・キャンペーン

クリスマスは一年で一番、売上増加が期待できるイベントではないでしょうか。恋人や家族、子供、友達とプレゼントする相手が豊富なうえに、プレゼントになり得る製品の幅も広いことが特徴。ほとんどすべての業界でクリスマスプレゼントと銘打って製品を売り出せるビッグチャンスです。

インフルエンサーを活用したキャンペーンではまず誰が誰にプレゼントするのかテーマを決めて、そのテーマに合ったタイプのインフルエンサーを起用することがポイントです。

事例1
出典 : @wendyslookbook(Instagram) https://www.instagram.com/p/BNzZO6wgqX8/

Armani Beautyは同社が発売する香水をクリスマスプレゼントとしてInstagramやFacebookでプロモーションしました。プロモーションを依頼したインフルエンサーのコンテンツには、Armani Beautyのアカウント(@armanibeauty)をタグ付けするように依頼。

その製品を販売しているのがどの企業で、どこで購入できるのかユーザーが検索しやすいように配慮しました。

Wendy Nguyenが投稿したコンテンツには、「セクシーな香りで彼氏へのプレゼントにぴったり」というキャプションがついていました。恋人へのプレゼントを彷彿とさせる製品のため、男性と寄り添った写真を使用しています。「恋人へのプレゼント」というテーマにぴったりなコンテンツです。

事例1-2
出典 : @mensfashionpost(Instagram) https://www.instagram.com/p/BNu3QgtDT9A/

こちらはArmani Beautyが同じキャンペーンでMen’s Fashion Postに依頼したコンテンツです。今度は男性がプレゼントを受け取ったシチュエーションを彷彿とさせるコンテンツが投稿されました。

複数のインフルエンサーに依頼すると、それぞれの特徴を活かしたコンテンツを投稿してくれます。違った角度から製品をアプローチするので、異なるオーディエンスへの訴求が期待できます。
出典 : mediakix http://mediakix.com/2016/12/best-holiday-marketing-campaigns-brands-influencers/

【事例2】トイザらスのクリスマスプレゼントを子供たちと選ぶキャンペーン

インフルエンサーという存在が認知されて、多くの分野で活躍するインフルエンサーが増えました。世界中を旅するトラベルインフルエンサーに、美味しいご飯情報を発信するフードインフルエンサー、かわいいペットの写真を投稿するペットインフルエンサーもいます。

キャンペーンに適したタイプのインフルエンサーを選ぶことが、キャンペーン成功の必要条件。どういったターゲット層にアプローチしたいのか、どういったインフルエンサーが製品の魅力を引き出してくれるのか研究してキャンペーンを進めましょう。

事例2
出典 : @ameliahannah(Instagram) https://www.instagram.com/p/BNIKB7TDR9w/

トイザらスは同社が推進するキャンペーンにぴったりのママインフルエンサーを起用しました。クリスマスシーズンに同社が打ち出したのは、写真をスマホで撮るとスマホに製品情報を保存できるカタログ。

小さい子供を持つAmelia Jonesは、子供たちがおもちゃの写真を夢中になって撮っている様子を投稿しました。コンテンツを通して同社が発行したカタログの使い方・楽しみ方を上手く説明しています。

事例2-2
出典 : @lovesarahschneider(Instagram) https://www.instagram.com/p/BONNsNOjxwx/

こちらはプレゼントが届いた後を写したコンテンツです。写真の女の子はきょうだいのためにプレゼントを選んだとキャプションで説明。ママインフルエンサーは、「子供にプレゼントを選ばせることは大変だったけどなんとか切り抜けた」と報告しました。

この年頃の子供たちは初めて覚えることがたくさんあります。キャンペーンを活用して子供と一緒に何かに挑戦させることを促し、同じママが共感しやすいコンテンツになりました。

おもちゃ関係製品の魅力を引き出せるのは、小さい子供を持つママやパパインフルエンサーならでは。企業のターゲット層である子供を持つ親世代のユーザーは、ママインフルエンサーをフォローして子育てのヒントを楽しみにしている人が多いはず。インフルエンサーのオーディエンスとターゲット層が一致したキャンペーンでした。
出典 : Snapfluence http://www.snapfluence.com/blog/2016/12/20/the-best-holiday-influencer-campaigns-of-2016

【事例3】ティムホートンズはクリスマスのキャンペーンにファンを起用

キャンペーンに適したインフルエンサーを起用するのはもちろんですが、その中から企業のファンを起用すると大きな成果が期待できます。

いつも企業の製品を愛用しているファンなら、製品のアピールも信頼性が増加。さらにインフルエンサーが普段のコンテンツで企業の製品を登場させている場合は、同じ趣向を持ったフォロワーは興味が湧きやすいはずです。

すでに企業を認知している層に製品をアピールできるため、売上増加につながることが予測できます。

事例3
出典 : @langelachauxo (Instagram) https://www.instagram.com/p/BOANvllBLqR/

カナダのドーナツチェーン「ティムホートンズ」はクリスマスの時期に、ファンを活用したインフルエンサーキャンペーンを行いました。キャンペーン中、インフルエンサーはティムホートンズのホリデーグッズの写真と同社への愛を叫んだコンテンツを投稿しました。

コンテンツの中に#Timfluencersというタグが付けられていて、ティムホートンズのインフルエンサーだということをアピール。同時にこのタグを使うことは、同社製品を取り扱ったインフルエンサーのコンテンツを探しやすいというメリットがあります。

事例3-2
出典 : @elleventy(Instagram) https://www.instagram.com/p/BNwjI21h-xy/
今回のインフルエンサーキャンペーンには、プレゼント企画も用意されていました。各インフルエンサーが希望者に抽選でティムホートンズのグッズをプレゼントします。ギヴアウェイと呼ばれるプレゼント企画は、キャンペーンのエンゲージメントを上げる鉄板のテクニック。製品のことを知ってもらい企業のファンを増やす良い機会なので、是非取り入れてみてください。
出典 : Snapfluence http://www.snapfluence.com/blog/2016/12/20/the-best-holiday-influencer-campaigns-of-2016

【事例4】クロエはバレンタインデーにインフルエンサーのストーリーを投稿

バレンタインデー

インフルエンサー・マーケティング成功の秘訣は、キャンペーンのコンテンツが普段のインフルエンサーの生活に馴染んでいることです。「普段洋服に無頓着なインフルエンサーをスタイリングしよう」という一度きりの企画は、一時的に注目を集めるかもしれません。

しかし洋服のキャンペーンを行うときは、普段からファッションに精通しているインフルエンサーにキャンペーンを依頼するのが確実です。そのインフルエンサーのフォロワーも洋服に関心がある人が多いと予想でき、高いエンゲージメントが期待できます。

適したインフルエンサーを選定したら、インフルエンサーのコンテンツに製品が馴染んでいることを確実にしましょう。消費者がコンテンツを見てその製品を使用するイメージが湧いた方が売上増加につながります。

事例4
出典 : We WOREWHAT http://weworewhat.com/outfits/a-love-story/

フランスの高級ブランド「クロエ」はLove Storyという新フレグランスを発売。バレンタインデーに合わせて、ファッションブロガーを起用したキャンペーンを行いました。

キャンペーンで使用するフレグランスの名前は「Love Story」。この名前とバレンタインデーにちなんで、インフルエンサー自身のラブストーリーをブログに投稿するよう依頼しました。

インフルエンサーはボーイフレンドや配偶者とのラブストーリーをブログでシェア。いつもの自然体な様子を写した写真を添えて、製品をアピールしました。

事例4-1
出典 : Ivory Lane http://theivorylane.com/2015/02/12/love-story.html

インフルエンサーによってシェアするラブストーリーや、ラブストーリーを表す写真は大きく異なります。それぞれが思うラブストーリーをシェアすることで、コンテンツの信憑性が増すのです。インフルエンサーのストーリーに製品が馴染んでいると、ファンは自然と製品の宣伝を受け入れることができます。
出典 : mediakix http://mediakix.com/2015/08/chloe-influencer-marketing-case-study/#gs.X31I3Uk

【事例5】Birchboxは母の日にインフルエンサーが企業アカウントから投稿

インフルエンサーを起用したキャンペーンでは、インフルエンサーのアカウントからキャンペーン用のコンテンツを投稿することが一般的です。しかし深いつながりのインフルエンサーがいるなら、企業アカウントからインフルエンサーが作成したコンテンツを投稿するのも1つのテクニック。

インフルエンサーと企業のつながりが深いとオーディエンスに信頼感を与えます。さらにインフルエンサーのファンがコンテンツに大きく反応してくれることが期待できます。企業アカウントからインフルエンサーの声を発信することで、コンテンツのエンゲージメントを上げましょう。

事例5
出典 : @birchbox(Instagram) https://www.instagram.com/p/2exAkdHTKl/

コスメECサイト「Birchbox」は、母の日にChristina Zilberを起用してキャンペーンを開始。このキャンペーンの注目点は、インフルエンサーであるChristina Zilberが企業アカウントから直接、自身の声を発信したこと。ユーザーにお母さんからもらった美容アドバイスをコメント欄で募集して、選ばれた人にはプレゼントを贈る企画を実施しました。

実際に彼女が企業のアカウントにログインして投稿したのではなく、下書きを担当者に送っただけかもしれませんが、オーディエンスに企業とインフルエンサーの絆を印象付けるには十分でした。コンテンツの信頼感が増したことでエンゲージメントも増加。1000件以上のコメントが集まりました。
出典 : Social Media Examiner http://www.socialmediaexaminer.com/5-brands-on-instagram-that-succeed-with-influencer-marketing/

まとめ

まとめ
何かと購入する機会が多いイベントシーズン。モバイル機器の普及やオンラインストアの増加でオンラインショッピングが一般的になり、ソーシャルメディアの情報から購入を決意する消費者が増えました。友人と近状を共有していた場所は、生活を豊かにする製品を探す場所にもなっています。

特に自然な宣伝効果が期待できるインフルエンサーは、ソーシャルメディアマーケティングと相性抜群です。自然な形でターゲット層のフィードに製品を露出し、企業認知度増加や売上増加に役立ちます。

今回はホリデーシーズンの海外キャンペーン事例を5つ紹介しました。インフルエンサーを起用したキャンペーンで成功を収めている企業は、キャンペーンに適したインフルエンサーを選定しています。

キャンペーンの種類に合わせて、製品に合ったタイプのインフルエンサーや元から企業のファンだったインフルエンサー、何回もキャンペーンで協力し合った気心の知れたインフルエンサーと起用するインフルエンサーは様々です。

紹介した事例を参考に、キャンペーンの内容や目標に合わせてインフルエンサーを起用しましょう。

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