携帯を持っている人のほとんどがスマホ利用者で、スマホの中には何かしらのアプリが必ずダウンロードされています。誰かとコミュニケーションをとったり必要な情報を調べたり、私たちの生活にはアプリは欠かせない存在です。

こういった現在の状況からアプリを開発する側の動きは機敏で、数千を超えるアプリが毎月アプリストアにアップロードされています。しかしスマホの容量の問題もあり、消費者は必要最低限のアプリしかダウンロードしないという面があるのも事実です。こういった状況がアプリ制作者の仕事を難しくさせ、消費者にアプリを使用してもらえることは困難を極めています。

アプリダウンロード

この状況を打破してスマホユーザからにアプリを試してもらう方法が、クチコミでアプリをすすめる声を広げること。第三者からアプリの噂が伝わることは、格段にアプリのインストール率を上げるのです。Tuneの調査によると70%のユーザーがインストールする前に、少なくとも一度はそのアプリの噂を見たり聞いたりしているとのことです。

アプリに関するマーケティングは簡単ではありませんが、それを怠っていると他のアプリに先を越されてしまいます。アプリを発売したら売り込むことが重要で、アプリのマーケティングをスムーズに後押しするのがクチコミマーケティングです。
出典 : Marketing Land:http://marketingland.com/report-users-will-need-multiple-exposures-app-download-197983

インフルエンサー口コミ
日常的な購入の決定に、友達や家族、オンラインでフォローしている人物の意見が大きなインパクトを与えます。クチコミを狙うときは1人から1人へ、1人から大勢に伝わることを願うはず。

このクチコミに役立つのが「インフルエンサー」の力です。インフルエンサーと協力することは、ターゲット層のオーディエンスに関連のあるアプリを勧めるのに役立ちます。

今回はインフルエンサーを起用してアプリのダウンロードを促進した事例を5つ紹介します。

【事例1】Avisはアプリのターゲット層と類似したインフルエンサーを起用

アプリのプロモーションにどんなインフルエンサーの起用を考えますか?アプリの開発や内部事情に詳しいテックインフルエンサーが候補に挙がるかもしれません。ですが実際にアプリの楽しみ方をアピールしてくれるのは、アプリのターゲット層と類似したインフルエンサーです。

ファッション関係のアプリならファッションインフルエンサー、美容関係のアプリならビューティインフルエンサーと、アピールするアプリの内容にマッチしていることが最も重要。そのアプリを使用するユーザーと同じ目線で楽しみ、魅力を伝えられるインフルエンサーが最適です。

2016年、Avisは簡単に車を借りれるアプリをリリース。アプリだけで車の予約ができて、発注もキャンセルも24時間365日可能。予約センターを探すことや交通アシスタントなどのサービスもすぐに受けられます。同社はこのアプリを広めるたにインフルエンサーを起用して、#AvisNowというハッシュタグを使ったキャンペーンを実施しました。

事例1
出典 : @bdorts(Instagram):https://www.instagram.com/p/BN-__OMAX7I/

Avisが同キャンペーンでパートナー契約したのは旅をしながらソーシャルメディアで活躍する9人のインフルエンサー。旅をする過程には交通手段が必要です。Avisが提供する車レンタルアプリは起用したインフルエンサーの活動にぴったり。アプリをアピールする最適な人材を選びました。

キャンペーン中にインフルエンサーはハッシュタグを使って様々なコンテンツを投稿。中には旅をしながら写真家として活躍するインフルエンサーもいたので、美しい写真や動画でオーディエンスを引きつけました。

事例2
出典 : Johnny Jet:http://www.johnnyjet.com/10-holiday-travel-tips-hacks/

インフルエンサーの1人Bryan Daughertyは旅行に便利なトラベルハックを公開。Avisのアプリを使った車のレンタル方法をトラベルハックに加えつつも、他のお役立ち情報を発信して読者の関心を引きました。

ブログ記事はソーシャルメディアと違って、読み応えのある記事にするためにいくらか長文になります。長文でアプリの宣伝をしてしまうと読者がうんざりしてしまうので、他の情報をはさみながらアプリの情報を組み込んだ記事構成がおすすめです。

キャンペーンでは25件のInstagramコンテンツと3件のブログ記事が作成され、97万以上のエンゲージメント数と530万以上のインプレッション数という結果を出して大きな反響を呼びました。
出典 : Klear:http://klear.com/blog/mobile-app-influencer-marketing/

【事例2】Gameeはインフルエンサーの起用でグローバルベースのアプリに

日本だけでなく世界中のユーザーにアプリを利用して欲しいと思っていませんか?特定の地域で活躍しているインフルエンサーは、その地域で影響力はありますが世界中に影響力があることは多くありません。

各地域で活躍しているインフルエンサーを複数起用することで、グローバルベースで人気のあるアプリにすることができます。各地域で活動しているインフルエンサーにアプリのプロモーションを依頼しましょう。

事例2−1
出典 : @ridhwannabe(Instagram):https://www.instagram.com/p/BLn_r1FgJvJ/

プラハ発のモバイルアプリ「Gamee」も、インフルエンサーマーケティングを取り入れてグローバル市場に進出したアプリの1つ。様々なゲームをプレイできるゲームプラットフォームアプリです。

アプリのターゲット層を18~30歳のカジュアルゲーマーに設定して、ターゲット層に影響力のあるユーチューバーとインスタグラマーを起用。マレーシアと台湾に影響力のあるChang Yongやモルドバで活動するIlie Bivol、プラハのJirka Král、シンガポールのNaomi Neoといった世界中のインフルエンサーに、各地域でアプリをプロモーションするように依頼しました。

Gameeはシンガポールでのキャンペーンで、インフルエンサーのRidhwanとパートナー契約。彼はYouTubeでアプリをプレイしているところをアップロードし、Instagramにもアプリに関するコンテンツを投稿。Gameeはプレイできるゲームの1つにRidhwan’s UnicornというRidhwanをモチーフにしたゲームを作りました。

これは彼のフォロワーにゲームをインストールするように促すだけではなく、インフルエンサーとの関係強化にも役立ちます。仕事を進めやすい関係を築くことで、積極的にキャンペーンに関わってくれるようになります。インフルエンサーとの関係を強くすることは良いコンテンツ作りに欠かせません。
出典 : Stargage:http://starngage.com/how-influencer-marketing-helped-these-mobile-apps-downloads-to-double/

【事例3】アプリを使ったチャレンジ企画で注目を集める

事例3−1
消費者が気になっているのはアプリを使ってどんなことができるのかということ。説明文を読むよりも実際に使っている様子を見た方が、イメージが湧きやすくアプリをダウンロードしたいと思わせます。ブログ記事やソーシャルメディアコンテンツでもアプリの紹介は出来ますが、より楽しくアプリの使い方を紹したいなら動画で撮影する「チャレンジ企画」がおすすめです。

チャレンジ企画とは実際にアプリを使ってアクションが起こせるか挑戦する企画。例えば何かを予約するアプリなら誰かにアプリを使って予約できるか試してもらって、いきなり使って見てどれくらい簡単にアプリが使えるか試すというもの。このときアプリを試してもらうのはインフルエンサーに依頼するのがおススメです。

この企画ではいきなりアプリを使いこなすよりも、視聴者と同じ目線で使い方に疑問を持って挑んだ方が視聴者も感情移入しやすいのです。ミッションを完了したときは、視聴者も同じ達成感を味わってアプリをどう使えばいいかという疑問も解決しているはずです。

海外では定番のマシュマロを口に入れていく「チャビーバニーチャレンジ」や日本でも流行した動きを止めて動画を撮影する「マネキンチャレンジ」など、多くのチャレンジ企画がキャンペーンに使われています。そして最近よくみかけるのはAndroid PayやApple Payなどデジタルウォレットのアプリを使った「キャッシュレス・チャレンジ」。

インフルエンサーがデジタルウォレットのみ所持して様々なタスクをこなし、無事にショッピングできるか挑戦する企画です。日本でもiPhoneがおサイフケータイへ対応を開始したので、大きな関心を集めることが期待できます。

出典 : 1000 pieces of Indian Burfi-For a wedding! #CelebrateWithSORTED #Ad:https://youtu.be/cbC7IQASM_Y

YouTubeで活躍するSortedFoodはAndroid Payだけで買い物する「ノーウォレット・チャレンジ」に挑戦。ふだん料理動画を上げている彼らは、インド式の結婚式に持っていく料理を作るためにAndroid Payだけを使って材料の購入にチャレンジします。彼らは動画の中で、結婚式用の衣装や料理の材料を買うときに必ずAndroid Payを使いました。

実際に様々な場所でデジタルウォレットを使うことで、視聴者はAndroid Payの使い方を学びます。この動画は彼らが活動するイギリスを超え世界中で視聴されて25万再生を達成しました。

出典 : NOC No Wallet Challenge!:https://youtu.be/ABacWeJsomg

Night Owl Cinematicsはシンガポール初のモバイルペイシステム「Singtel Dash」とコラボして、ノーウォレット・チャレンジをYouTubeにアップロード。人気のインフルエンサーが2組に分かれて、様々なお店でSingtel Dashのアプリを使いショッピングに挑戦します。

対戦形式で複数のチームにアプリを使ってもらうとアプリ使用場面をいくつも紹介できるので、視聴者にアプリを使った様々なシチュエーションをイメージしてもらいやすくなります。消費者によってアプリを使いたいと思う場面は様々です。多くのシチュエーションを紹介することで、アプリのインストール率を上げましょう。
出典 : Stargage:http://starngage.com/how-influencer-marketing-helped-these-mobile-apps-downloads-to-double/

【事例4】クーポンコードを使ってダウンロードを促進

オンラインサイトの売上増加を狙って使われることの多いクーポンコードですが、アプリのダウンロード促進にも有効です。キャンペーンに適したインフルエンサーに独自のクーポンコードを付与してソーシャルメディアでアプリを紹介してもらいます。

インフルエンサーのオーディエンスにクーポンコードとアプリの存在を知ってもらうことで、格段にアプリをダウンロードしてもらえる確率が上がります。アプリをダウンロードすると使用できるクーポンコードを発行してダウンロード数増加を目指しましょう。

事例4
出典 : @nobread(Instagram):https://www.instagram.com/p/BFwUDgvgjPx/

デリバリーサービスを提供する「Postmates」は、評判の良いフードインフルエンサーNicole Coganとコラボ。彼女はInstagramで10ドル分の割引が受けられるクーポンコードを掲載してアプリの利用を促しました。

他にもグルテンフリーのお気に入りメニューを紹介するなど、「彼女の勧めるメニューを注文したいからアプリをダウンロードしたい」と思わせる工夫も。アプリをインストールした後のアクションを促すコンテンツの良い例です。
出典 : mediakix:http://mediakix.com/2016/05/mobile-app-marketing-with-social-media-influencers/#gs.F4Som_g

【事例5】インフルエンサーの活動にアプリを取り入れる

インフルエンサーが毎日行っているルーティーンとマッチしているアプリを彼らに使ってもらいましょう。無理して取り入れるのではなく常日頃から使っているものを変えるだけなので、他のものと比べて使い心地はどうか比較しやすい感想が引き出せます。

例えばカメラアプリをリリースするときは、写真を撮る機会が多いインフルエンサーにアプリのキャンペーンを依頼しましょう。自撮りが綺麗に撮れるアプリならビューティインフルエンサーやライフスタイルインフルエンサー。背景が綺麗に撮れるアプリならトラベルインフルエンサーなど、機能に合わせた人材選びがポイントです。

事例5
出典:@menstyleguide(Instagram):https://www.instagram.com/p/BFNKZpNmM3d/

ホテル予約アプリ「Hotel Tonight」は、旅するファッションインスタグラマーのGregory Tinariとコラボしてスポンサーコンテンツを投稿。移動する機会の多い彼は、旅先で宿泊地を予約することが多いはずです。その工程でHotel Tonightのアプリを使ってもらいます。彼には旅に興味があるフォロワーが多かったため、適したターゲット層へのアプローチに成功しました。
出典 : mediakix:http://mediakix.com/2016/05/mobile-app-marketing-with-social-media-influencers/#gs.F4Som_g

まとめ

まとめ
消費者にアプリをダウンロードしてもらうには、そのアプリを使って何ができるのかイメージしてもらうことが重要です。アプリを使うとどういった欲求が満たせるのか、そしてその欲求は自身が求めているものなのか分からないとアプリをダウンロードする気持ちはなかなか起きません。

アプリがある生活をイメージしてもらうために、実際に誰かがアプリに触れて操作している場面を見てもらいましょう。そのアプリを操作する役割にぴったりなのがインフルエンサーです。

アプリを熟知した開発者やマーケターがアプリの使い方を解説するコンテンツも、アプリをより快適に使用してもらうために必要です。しかしまずアプリに興味をもってもらうためには、消費者と同じ温度でアプリに対する疑問や興奮を持ったインフルエンサーを起用したキャンペーンがおすすめ。同じ目線でアプリを紹介することで、アプリを使ったリアルな生活を想像しやすくさせます。

キャンペーンに適したインフルエンサーを起用して、アプリのダウンロード数を上げましょう。

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