ビジュアルコンテンツに特化しているサイトとして人気を得ているInstagram。ユーザーの目を引きやすいビジュアルコンテンツは、製品やサービスのプロモーションに効果があるためマーケティングに活用されています。

Instagramとは別に、ビジュアルコンテンツをメインとしたソーシャルメディアで注目を集めているのがピンタレスト(Pinterest)です。

ウェブサイトやピンタレストの気に入った画像をブックマークするソーシャルメディアで、他の人のお気に入り画像をチェックできるため感性や趣味が同じ人を見つけやすいところが特徴です。

smartphone
Pinterest

ピンタレストではウェブサイトの画像をお気に入りすることを「ピン」すると言います。ピンされた画像はウェブサイトのリンクとともにピンタレスト上で共有されます。

この機能のおかげでより画像に興味があるユーザーをサイトへ誘導することができるため、情報を発信したいターゲット層を的確に引き付けることが可能。Instagramとは異なるアプローチ方法でターゲット層に接触できます。

さらにピンタレストについてマーケターが注目したいポイントは、ショッピング機能が使いやすいこと。代表的なものは「お買い物ピン」というピンタレストで直接ショッピングができる機能。スマホのピンタレストアプリ利用時は、アプリを移動せずにお買い物を楽しむことができます。

ピンタレストはこういったショッピングが充実する機能を導入すると予定しているので、製品の売上増加を目標にしている企業に活用をおすすめしたいソーシャルメディアです。

ピンタレストの利用者層

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ピンタレストの利用者層

ピンタレストは、綺麗な画像だけではなく「情報」を求めている利用者が多い傾向にあります。ピンタレストで人気があるピンは、DIYや料理のレシピやダイエット方法、コスメの使い方などお役立ち情報が提供されているもの。

ピンタレストで外部サイトをブックマークして共有するときは、サイトの情報を閲覧すればよいので文字数が限られたキャプションに説明を入力する必要がありません。文字量の多い情報を提供しやすく、受け手側も役に立つ情報を求めているユーザーが多いという特徴があります。コンテンツの文字量が多くても読んでくれるユーザーが比較的多い点が魅力です。

新製品の発売でその製品を使ったレシピをいくつかブログで紹介するキャンペーンを行うなら、ピンタレストでブログをピンしてアクセス数増加のアシストに活用できます。

またマーケティングに活用するプラットフォームを選ぶときにポイントになるのが、キャンペーンのターゲット層がプラットフォームの利用者層と一致しているかです。

引用元のOmnicoreによると、現在ピンタレストユーザーの80%が女性。女性人気が高いソーシャルメディアということは間違いありませんが、新規会員の40%が男性というデータもあります。

ピンタレストの認知度が上昇するにつれて男性会員が増えるなら、男性向けのキャンペーンを行うプラットフォームとしてもどんどん活用できそうです。ピンタレストの中間年齢は40歳ですが、主要なアクティブユーザーは40歳以下。このデータを考えると若い女性に人気があるファッションや美容といったジャンルの情報が人気だと予測できます。

またピンタレストは落ち着いたスローな印象があるため、料理やDIY、ライフスタイルといった生活が豊かになるお役立ち情報も一定の人気があります。

ネットショッピング
ピンタレストからショッピングへ

さらにOmnicoreでは、ピンタレストはショッピングに興味があるユーザーが多いと紹介されました。87%の利用者がピンタレストをきっかけに商品を購入。

オンライン上で購入するだけではなく、ピンタレストを見てオフラインで購入するものを決定する場合もあるとのことです。ショッピングを目的とした利用者が多いことから、売上増加を目標にしたキャンペーンが行いやすいと言えます。

以上のデータから若い女性をターゲットにした製品の売上を増加したい場合、特にファッションや美容、ライフスタイル関係のキャンペーンであればある程度の成果が得られそうです。
出典 : Omnicore:https://www.omnicoreagency.com/pinterest-statistics/

ピンタレストでマーケティングに活用できる機能

ピンタレストは紹介したように便利なショッピング機能を備えています。他にもユーザーにアクションしてもらうことでキャンペーン用のコンテンツを盛り上げる機能や、コンテンツを目立たせる機能も充実。マーケティングに活用できる機能を紹介するので、参考にしてください。

お買い物ピン

お買い物ピン
お買い物ピン

出典 : Buyable Pins:https://business.pinterest.com/en/buyable-pins

まず紹介したいのはユーザーがピンタレストで直接、商品を購入できるお買い物ピン。画像のように価格が青色で表示されているコンテンツがお買い物ピンである目印です。

通常ソーシャルメディアで商品の購入を促すときは、ECサイトなどのリンクを貼り付けて、そのページから購入するようにアナウンスするかと思います。購入するために何工程も挟むことが分かると、消費者の購買意欲は下がってしまうもの。多くの人に商品を購入してもらうためには、購入までのステップをできるだけシンプルにする必要があります。

しかしこのお買い物ピンを使うと、別サイトに移動することなくピンタレスト上で商品の購入が可能。消費者に手軽でスピーディーなショッピング体験を提供できます。

Instagramがショッピング機能の導入の計画があると発表していますが、今のところ(2017年3月現在)全世界で展開していません。女性人気が高いこととショッピング機能を備えていることを重視するなら、ピンタレストがおすすめです。
出典 : お買い物ピン(Pinterest法人向け):https://business.pinterest.com/ja/buyable-pins

ギャラリー

ギャラリー
ギャラリー

出典 : kate spade new york(Pinterest):https://jp.pinterest.com/katespadeny/

ギャラリーは好きなピンのセットを作り、プロフィールのトップページにショーウィンドウのように展示できる機能。ビジネスアカウントのみ使用できます。

目立つ位置に表示されるので、ユーザーにおすすめをすぐに紹介できます。ピンを複数集めてテーマ別で紹介することで、今みて欲しいコンテンツをタイムリーに伝えることが可能。ギャラリーに使用するピンのセットは5つまで登録できるので、テーマごとにまとめて効果的にアプローチしましょう。

ギャラリー機能を使うことで、現在行っているセール品のまとめや新製品のお知らせ、季節ごとのアイテム紹介に活用できます。ユーザーに製品を分かりやすく示すことは売上増加につながるので、この機能を上手に活用することがマーケティング成功のカギです。

試してみた

試してみた
試してみたボタン

出典 : イタリアン風ミートボール(Pinterest):https://jp.pinterest.com/pin/776659898208376773/

ピンタレストには「試してみた」というボタンがあり、コンテンツで紹介されたレシピなどを試したら報告できます。クックパッドといったレシピサイトにある、レシピを作ったユーザーの感想を投稿できるシステムを想像すると分かりやすいのではないでしょうか。

実際にアイデアを試したユーザーの声は消費者の参考になります。さらに感想が多く集まることは、上質な情報を提供しているという証明です。ユーザーにアイデアを試して、試してみたボタンで報告することを促しましょう。

試してみたボタンはユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用にも有効です。UGCを活用することで最初に投稿したコンテンツに関連したコンテンツがたくさん投稿されるので、フォロワーからフォロワーへコンテンツの露出度が上がります。多くのユーザーに企業の存在を知ってもらえるきっかけになるため、企業認知度向上を目標にしている場合は効果的です。

まずはUGC用のコンテンツを作成し、ユーザーにコンテンツのアイデアを試したら「試してみた」ボタンから報告するよう伝えましょう。
出典 : ピンタレストBlog:https://blog.pinterest.com/jp/%E8%A9%A6%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A2%E3%82%92%E5%88%86%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%8F%E8%A1%A8%E7%A4%BA

ボード

ボード
ボード

ピンタレストを使用する際の基本的な知識としてボードについて説明します。「ピン」がコンテンツ一つ一つを指すことに対して、「ボード」はピンを集めておく場所です。パソコンでいうとワードや画像、動画など様々なデータを保存するフォルダのようなもの。どこに何があるか分かりやすく管理するための機能です。

ギャラリーと違って、ボードは個人アカウントでも利用できる基本的な機能です。ギャラリーのように目立つ位置に配置できませんが、企業のプロフィールページを訪れたユーザーが目的のピンを探しやすいようにアシストできます。

多くのピンをユーザーに見てもらうために、ピンを見やすいように分けておくことが大切です。

海外事例紹介

投稿しているコンテンツの内容や、ユーザーとの交流方法はソーシャルメディアによって異なります。ピンタレストをマーケティングに活用している企業は、実際どのような方法を試しているのでしょうか。ピンタレストでマーケティングを行っている海外事例を紹介します。

【事例1】Mojo Spa, IL

mojospa
Mojo spa

出典 : Mojo Spa(Pinterest):https://jp.pinterest.com/mojospa/

Mojo Spaはハンドメイドコスメとネイルサービスを提供するアメリカの企業。種類別のネイルや美容に関するピンなど幅広い種類のボードを作成して、ターゲット層にアプローチしています。

同社が実践しているのは、製品の紹介だけではなくターゲット層が必要な情報の提供です。数あるボードの中には「夏に着る服」や「夜の外出で着る服」といったスタイルを提案するものがあります。実際に売り上げにつながるコンテンツじゃなくても、上質な情報を提供することはユーザーの信頼感を得るためにとても重要です。

消費者は信頼できる企業から製品を購入したいと考えています。製品の紹介だけではなくターゲット層に役立つ情報の提供で、選ばれる企業になりましょう。

またMojo Spaはピンタレストでブランドの確立にも成功しました。企業の雰囲気に合ったコンテンツを投稿する他にも、「アリス・イン・ワンダーランド」や「ハリーポッター」をテーマにしたユニークなボードを作成しています。

消費者は興味のあるテーマを見つけると親しみやすさを感じます。ターゲット層の興味がありそうなテーマを取り上げ、注目してもらうきっかけを作りましょう。
出典 : Ad Espresso:https://www.google.co.jp/amp/s/adespresso.com/academy/blog/7-examples-of-small-businesses-mastering-pinterest-marketing/amp/

【事例2】The Kosher Express

Kosher Express
Kosher Express

出典 : The Kosher Express(Pinterest):https://jp.pinterest.com/kosherexpress/kosher-express-products/

The Kosher Expressは、ユダヤ教戒律に適合した食べ物「カシェル」を販売しています。適確にターゲット層にアプローチする方法が難しい製品を販売していますが、カシェルのレシピを多く投稿することでターゲット層に上質な情報を提供しました。

レシピはピンタレストの中でも人気のあるジャンルの1つ。多くのレシピがピンタレストに投稿されています。同社は人気のあるテーマを活用して製品をアピールすることで、製品の認知度増加に成功しました。

またイベントや祝日といった旬な話題に関するボードを作ることも、注目を集めるテクニックのひとつ。その時期にアイデアを求めているユーザーを想定して、検索数が増加しそうなキーワードに関するコンテンツを作ります。例えばバレンタインならチョコレートのレシピ、母の日ならおすすめのプレゼントと、イベントごとはユーザーに役立つ情報を提供するチャンスです。

The Kosher Expressもユダヤ教の祝日やイベントに関する情報を共有していました。ターゲット層がもしニッチ層なら、なおさらこういった情報は貴重です。通常コンテンツの投稿に加え、イベントや祝日の情報を投稿してアクセス数アップを目指しましょう。
出典 : Ad Espresso:https://www.google.co.jp/amp/s/adespresso.com/academy/blog/7-examples-of-small-businesses-mastering-pinterest-marketing/amp/

【事例3】Kettlebell Kickboxing

Boxing
kickboxing

出典 : Kettlebell Kickboxing(Pinterest):https://jp.pinterest.com/kbkickboxing/

Kettlebell Kickboxingはニューヨーク州のキックボクシング教室。サービスを提供する企業のマーケティングとして、ピンタレストで良い例を示しました。

サービスを提供する企業の場合、ソーシャルメディアで消費者に実際の体験を提供するのがあまり簡単ではないという側面があります。

しかしピンタレストはボードというカテゴリ別にコンテンツを見てもらう機能があることが他の主要なソーシャルメディアと異なるポイント。サービスの様々な魅力をアピールしやすく、前後のつながりがあるコンテンツを投稿しやすいというメリットがあります。

同社は施設の紹介から提供しているサービス、クラスの様子などをテーマに分けて紹介することで、ユーザーはより没入感の高い追体験を提供しました。さらに同社はフィットネスのときに食べる食べ物、聞く曲、ファッションといった情報を提供して多くのユーザーの興味を引きつけています。
出典 : Ad Espresso:https://www.google.co.jp/amp/s/adespresso.com/academy/blog/7-examples-of-small-businesses-mastering-pinterest-marketing/amp/

まとめ

ピンタレストではまずギャラリーやボードでコンテンツを充実させ、お買い物ピンなどショッピング機能を利用して売上増加を促すことをおすすめします。

今のところピンタレストは、ショッピング機能が実装されたソーシャルメディアとして貴重な存在。上質な情報を提供して製品の認知度向上に努めましょう。

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